野菜や食材などを洗う時はどのようにして洗っていますか?
流水でササッと?ボウルに水をためてジャブジャブ?
どうせ洗うのであれば、50度洗いをしてみませんか?
50度のお湯で洗うだけで野菜が日持ちしたり、シャキッと元気になりますよ。
50度洗いのメリット
・50度洗いで野菜がシャキッと元気になる
野菜は収穫された後、表面気孔を閉じ、できるだけ水分蒸発をおさえようとします。
でも、時間がたつとどうしてる?しおれていきます。
そこで、しおれてしまった野菜を50度のお湯の中に入れて洗うと、「あら!不思議・・・」野菜がシャキッと元気になります。
*50度にお湯に入れることで、閉じていた気孔が開いて細胞に水分が補給されていきます。
葉野菜などは40%ほど水分が再吸収されることもあり、それで野菜が新鮮さを取り戻してシャキッと元気になるのです。
・50度で洗うと汚れが落ちやすくなる
50度のお湯で洗うと野菜に付着した土や油分などの汚れが柔らかく軟化して、水では落ちにくい汚れが落ちやすくなります。
また、50度のお湯で洗うことで雑菌のほとんどが死滅されるといわれています。*全部ではないです
・50度で洗うと日持ちがよくなる
50度のお湯で洗うことで野菜の表面に「熱ショック」をあたえ、ヒートショックプロテインと呼ばれる特殊なたんぱく質が生成されます。この特殊なたんぱく質が身を守ろうと働くのです。
また、熱によって細胞をつなぐペクチンが細分化して、弾力性が出ます。
これらの現象によって、新鮮さが蘇って、日持ちするといわれています。
50度であることのメリットは他にもあります。
・50度で洗っても、食材の栄養分はそのまま
*ただし、50度という温度が細胞が壊れないギリギリの温度であり、それ以上の温度はダメです。
また、時間も関係しているので、効果をねらって長時間つけるというのもダメです。
適切な温度、適切な時間がビタミンや旨みを逃さず、50度洗いの利点をいかせていけます。
・50度洗いで美味しさアップ、ヘルシーに
50度洗いで野菜や食材のアク、えぐみ、苦み、酸味などが洗い流されてままろやかになり、食材のうま味をひきだしてくれます。
また、50度洗いで酸化物質も洗い流されて、余計な脂も落ちていき、魚や肉などはヘルシーになります。
50℃あらいのやり方
50℃洗いで用意するのがいくつかあります。
1 キッチン温度計
キッチン温度計でお湯の温度を計っていきます。
*50℃洗いで最も重要なのは50℃の温度を保つこと!
43℃以下になると逆に雑菌の増殖につながるので温度管理は大切になります。
2 ボウル
食材を洗う容器です。なるべく大きめの物がオススメ。
3 やかん
食材をお湯の中にいると、50℃から下がってしまいます。
43℃以下になってしまうのはさけたいので、沸騰したお湯が入ったヤカンをそばに用意しておき、温度が下がったらお湯を足して温度調整していきます。
4 キッチンタイマー
食材によって何分洗うのかも重要なポイントになります。
5 ゴム手袋
50℃は結構熱く、数秒しか手を入れておけないので、ゴム手袋をつけて洗うといいです。
50度洗い終わった後と注意
洗い終わったらお湯からあげて水切りをします
水気が残っていると、鮮度をもどした野菜もシナっとなってしまいます。
すぐに調理しないのであれば、水気をキッチンペーパーなどでふき取って冷蔵庫で保管。
*50℃洗いをした野菜、しなかった野菜では50℃洗いをした野菜が日持ちがよくなります。
肉や魚類は50℃洗いをしたら、水気を拭き取り、その日のうちに調理して使うようにしてください。
まとめ
お湯の管理が一番のポイントです。
温度は48℃~52℃範囲で調整してくださいね
低いと細菌を増殖させてしまい、50℃を超えると栄養素が流れたり、ものによっては調理されてしまうので温度管理が大事になってきます。
(私は、どうせなら長く♪とトマトにやったらトマトの皮が割れてしまいました…)
上手に温度管理をして、お野菜をシャキッと蘇らせてくださいね。