日焼け止めは「PA」「SPF」の効果と数値の意味を知って正しく効果的に使おう!
一般的に日焼け止めには、
「PA」「SPF」などのアルファベットと「+」の記号、
それから15や30、50などの数値が表記されていますよね。
このアルファベットや数値の意味、きちんと知って日焼け止めを選んでいますか?
以前、「日焼けしたくないから春も冬もSPF50の日焼け止め使っているの!」
という方に会った事があります。
実は、それはよくありません。
日焼け止めの数値は、高ければいいというものではないのです。
意外と、日焼け止めの事はなんとなくで選んでいる方が多いと感じ、
日焼け止めの数値やアルファベットが持つ意味などをこちらにまとめました。
せっかく塗るのであれば効果的に使って頂きたいので
ぜひ読み進めてみて下さい!
日焼け止めの「PA」「SPF」って何の略?肌への効果は?
【PA】
「Protection Grade of UVA」の略で、簡単に言うと
UV-A(紫外線A波)を防ぐ効果の指標です。
効果の度合いは「+」記号の数で表されます。
(②で説明します)
UV-Aは波長が長い紫外線で、肌の奥深くにまで影響を与えてしまいます。
エネルギーとしては弱く、
また浴びてもすぐに見た目の変化を起こしにくいのですが、紫外線量の90%近くを占め、
ガラスや雲を通しても肌まで届いてしまうというとても厄介なものです。
このUV-Aは、真皮奥深くのコラーゲンやエラスチンなどを変性させ損傷を与えてしまうので、
肌にハリや弾力がなくなり、シワやたるみの原因となってしまうのです。
すぐに赤くなったりしないため
日焼け防止がおろそかになり、
洗濯を干したり、近所に出掛ける時などに無防備に出て、うっかり日焼けをしてしまうのもこのUV-Aが原因だったりします。
肌老化を招く一因ですので、
しっかり予防したいですね。
【SPF】
「Sun Protection Factor」の略で、こちらはUV-B(紫外線B波)を防ぐ効果の指標です。
効果が期待できるレベルは15や50などの数値で表されています。
(③で説明します)
UV-Bは真皮奥までは届かない波長ですが、
エネルギーがとても強く、皮膚表面にすぐ影響を与えてしまいます。
日焼けして赤くなったり、ヒリヒリしたりするサンバーンと呼ばれる現象を起こすのがこのUV-Bです。
また、そのまま浴び続けるとメラニンを沈着させ、
肌が黒くなるサンタンを起こし
シミやそばかすの原因ともなります。
日焼けして赤く→黒くなるのはこのせいですね。
紫外線量としては10%程度と少ないので、日傘や日焼け止めを活用して上手く防ぎましょう。
日焼け止めの「+」はどんな意味?
「+」は、PAの効果がどのくらい高いかを表しています。
4段階で表示されており、「+」が多いほどPAが高い、
つまりUV-Aを効果的に防ぐということになります。
「PA+」 UV-A防止効果がある
「PA++」 UV-A防止効果が高い
「PA+++」 UV-A防止効果が非常に高い
「PA++++」 UV-A防止効果が極めて高い
となります。
数値が高いほど日焼け止めは効果的なの?
「+」がUV-Aに対する効果の度合いとなるので
15や50などの数値は、UV-Bを防ぐ効果を数値化したものになります。
高いほどSPFの高い効果を期待できるということになりますね。
この数値、効果を期待できる時間の目安になっている事をご存知ですか?
紫外線を浴びると肌が赤くなって日焼けしますが、
何も塗らない状態に比べて、赤くなるのをその数値分の時間遅らせる事ができるという意味なのです。
例えば、赤くなり始めるのが10分くらいの方がSPF30の日焼け止めを塗ったとします。
10分×SPF30で、300分(5時間!)赤くなるのを遅らせる、
つまり日焼けを防げるという事です。
私は、これを初めて知った時はビックリしました。
すごい!じゃあSPF高いやつ一回塗ればほぼ一日平気じゃん!
とか思ったものです。
しかし、ここで注意点!
あくまで理論上ですので、絶対ではないのです。
汗で流れ落ちたり、きちんと濡れていなくムラになっている場合もありますし、
何より、赤くなる時間は個人差があります。
5分で赤くなる方もいますし、15分という方も。
そして、SPFが高ければそれだけ肌の負担にもなるので、
数値の高いものを塗ればいいというものではないのです。
きちんとそのシーンに合った数値の物を選んで、
こまめに塗り直すのが一番効果的に使えるという事ですね。
さいごに
日焼け止めを選ぶ時に、「PA」「SPF」の意味はそこまで気にしなくても、
「+」の数や数値の意味は重要な指針ではないでしょうか。
きちんと知っておくと安心して選べますね。
こちらが参考になれば嬉しいです。
きちんと知って、正しく使うようにして下さいね。