読書感想文の書き方ガイド|小学生向けテンプレート&例文つきでスラスラ書ける!
小学5・6年生向けの書き方と例文
高学年では、「なぜそう思ったか」や「読んだあとの自分の考え」をしっかり書くことが求められます。
読んだ本から何を感じ取り、自分にどう影響したのかを言葉にしてみましょう。
構成のヒント
- 本との出会い・選んだ理由
- 印象に残った出来事やセリフ
- そこから感じたこと・考えたこと
- 読んだあとに変わった気持ちや、自分の行動への影響
例文(6年生向け)
僕は「ルドルフとイッパイアッテナ」を読みました。
昔アニメで見たことがあり、猫が主人公という点にひかれて選びました。
町で生き抜くために言葉や知恵を身につけていくルドルフの姿はとてもかっこよく、自分も困ったことがあったとき、逃げずに考えて行動したいと思いました。
本を読んだことで、日常の中でも「自分で考えて動くこと」の大切さに気づけました。
感想が思いつかないときの対処法
「何を感じたか分からない」「正直、よく分からなかった」
そんなときは、自分に問いかけてみましょう。以下のような質問がヒントになります。
- 一番印象に残った登場人物は?なぜ?
- 自分だったらどうする?同じことできそう?
- この話の中でびっくりしたところは?
- 読む前と読んだあとで、自分の考えが変わった?
- 主人公と似ているところはあった?
感想とは、“心が動いたこと”に気づくことです。
小さな気づきでも立派な感想になるので、まずは素直な気持ちに目を向けてみましょう。
あらすじばかりにならないコツ
読書感想文を書いていると、つい「こんな話でした」「次にこうなって…」と、あらすじばかり書いてしまいがちです。
でも、それだと“読んだ本の要約”で終わってしまい、感想が伝わりません。
あらすじを書きすぎないためには、こんな工夫がおすすめです:
- 「そのとき自分はどう思ったか?」をセットで書く
→(例)「主人公が森に入ったとき、私はとてもドキドキしました。」 - 印象に残ったシーンをピックアップして感想を広げる
→ 1?2か所にしぼると深く書きやすい - あらすじは最小限にして、「感想メイン」に切り替える意識
感想文は、「その本を読んだ自分の心の動き」を伝えるもの。
出来事より気持ちにフォーカスして書くことで、感想文らしい仕上がりになります。
感想文で使えるフレーズ集
「どう書けばいいかわからない…」と手が止まってしまったときは、感想文に使いやすいつなぎフレーズを活用するとスムーズに書き進められます。
はじめに
- この本を読もうと思ったきっかけは?
- 〇〇に興味があったので、この本を選びました
心に残った場面
- いちばん心に残ったのは?
- 〇〇のところがすごいと思いました
- 読んでいて、〇〇な気持ちになりました
自分の考え・体験とのつながり
- もし自分だったら、〇〇すると思います
- 〇〇を読んで、自分の〇〇という体験を思い出しました
- この本を読んで、〇〇のことをもっと知りたくなりました
まとめ
- この本を読んで、〇〇が大切だと感じました
- これからは〇〇を大切にしたいと思います
- みなさんにも、この本を読んでほしいです
書きやすくするためのテンプレート
文章を書くのが苦手なお子さんには、読書感想文テンプレートを使って下書きから始めるのがおすすめです。
読書感想文テンプレート
- この本をえらんだ理由(どうしてこの本にしたの?)
- おもしろかったところ・心にのこった場面(どのシーンが印象的だった?)
- そのときどう思った?(びっくり? うれしい? かなしかった?)
- 自分とくらべてどうだった?(自分だったらどうする?似てるところはある?)
- よんでみて考えたこと・これからの自分(どう変わった?何をしたくなった?)
このテンプレをもとに、箇条書きでメモしてから文章にすれば、スムーズに原稿用紙にも書き起こせます。
原稿用紙にまとめるときのポイント
せっかく書いた感想文も、原稿用紙の書き方がバラバラだと読みにくくなってしまいます。
原稿用紙の基本ルール
- 1マスに1文字、句読点や記号も1マス使う
- 文の最初は必ず1マスあける(段落の始まり)
- 会話文などは「」や改行を意識する
- 名前・タイトル・学年は、所定の位置に忘れず記入
まずは自由に書いて、清書段階で整えることで、“内容も整い、見た目もきれい”な感想文になります。
親のサポートはどこまでOK?
読書感想文は、子ども自身の気持ちや考えを書くものです。
でも、特に低学年のうちは「何をどう書けばいいかわからない…」と困ってしまうことも多いですよね。
OKなサポート
- 本選びに一緒に付き合う
- 一緒に読みながら感想を話し合う
- 「どこが面白かった?」「なんでそう思ったの?」と問いかけてあげる
- 書いた文章を読み返して、誤字や表現を一緒にチェック
NGになりがちなサポート
- 親が代わりに文章を考える/書いてしまう
- 大人目線の意見を押しつける
- 原稿用紙の書き方など細かすぎる指導でやる気をそぐ
感想文の目的は、子どもが自分の気持ちに気づき、それを言葉にする経験です。
手を出すより、寄り添って「うんうん、それで?」と聞いてあげる姿勢がいちばんの応援になります。
まとめ|“書けた!”の達成感を、親子で
読書感想文は、最初はむずかしく感じても、少しずつ言葉にしていく中で“自分らしい考え”が見つかっていく体験です。
読書感想文をラクに書くコツまとめ
- 構成は4部構成が基本(導入→印象→感想→まとめ)
- 学年に合わせて「感じたこと」を中心に書けばOK
- あらすじに偏らず、「自分の心の動き」を意識する
- テンプレやフレーズをうまく使って書きやすく!
- 親は“書くこと”より“感じること”をサポートしてあげて◎
感想文は「正解を書くもの」ではなく、「自分の気持ちを伝えるもの」。
親子で一緒に、心に残った本と向き合う時間を、ちょっとだけ楽しんでみてくださいね??
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