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ほうれん草は蒸すと栄養が残る?茹でるとシュウ酸が減る?両方の特徴を知って上手に使い分けよう

暮らし/生活
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「ほうれん草は蒸した方が栄養が残るって聞いたけど、本当かな?」そう思って調べてみると、蒸す調理をすすめる記事がたくさん出てきます。私もそれを読んで、蒸し器を使ってみようかなと思ったひとりです。

でも調べていくうちに、「ほうれん草のシュウ酸は茹でないと抜けにくい」という話も出てきました。栄養を残したいなら蒸す、安心して食べたいなら茹でる…どちらが正解なのか、迷ってしまいますよね。

結論を先にお伝えすると、どちらにも良さがあります。ただ、ほうれん草ならではの事情を考えると、日常使いには茹でる方がバランスが良いと思っています。その理由と、栄養を守りながら茹でるコツを、この記事でわかりやすくまとめました。

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蒸すと栄養が残りやすいのは本当のこと

まず「蒸す方が栄養が残る」という話は、正しい部分があります。ほうれん草に含まれるビタミンCや葉酸などは水に溶けやすい性質があるため、お湯の中で加熱すると溶け出してしまいます。蒸し調理は水に直接触れないぶん、こうした栄養の流出を抑えられるのは事実です。

電子レンジを使った加熱も、少ない水で短時間に火が通るため、ビタミンの保持という点では有効な調理方法のひとつです。

「栄養をできるだけ残して食べたい」という気持ちはとても自然なことで、その観点からすると蒸す調理への注目は理にかなっています。

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ただし、ほうれん草にはシュウ酸という事情がある

ほうれん草が他の野菜と少し違うのが、シュウ酸という成分を多く含んでいることです。シュウ酸はえぐみ・アクの原因になる成分で、ほうれん草100gあたり約700〜1,000mgと、野菜の中でも多めに含まれています。

シュウ酸自体は自然な成分ですが、摂りすぎると体内でカルシウムと結びついて腎臓や尿路に蓄積しやすくなったり、カルシウムや鉄分の吸収を妨げたりする可能性があります。日常的によくほうれん草を食べる方は、特に意識しておきたいポイントです。

そして大切なのが、シュウ酸は水溶性だということ。お湯でしっかり茹でることで、シュウ酸を効率よく取り除くことができます。農研機構の研究によると、適切に茹でることでシュウ酸を最大約70%減らせるとされています。蒸すだけ、または電子レンジだけではシュウ酸の除去が難しく、食材の中に残りやすくなります。

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蒸すと茹でる、それぞれの特徴を整理すると

蒸し調理は蒸し器を使う方法のほか、電子レンジでも手軽にできます。

ここで両方の特徴を整理してみます。

蒸す場合
・ビタミンCなど水溶性栄養素が流れにくい
・シャキッとした食感が残りやすい
・シュウ酸はほぼ除去できない

茹でる場合
・シュウ酸を最大約70%除去できる
・えぐみが取れて食べやすくなる
・水溶性栄養素は多少流れるが、短時間茹でなら抑えられる

こうして見ると、蒸す調理は「栄養の保持」に、茹でる調理は「シュウ酸の除去」にそれぞれ優れていることがわかります。どちらかが完全に優れているわけではなく、何を重視するかによって向き不向きがあるのです。

それでも日常使いに茹でるをすすめる理由

両方に良さがある中で、私が日常的なほうれん草の調理には茹でる方をおすすめしたい理由は、シュウ酸の除去効果の大きさです。

蒸す場合はビタミンが残りやすい一方で、シュウ酸はほぼそのまま残ります。一方、短時間茹でれば、シュウ酸をしっかり減らしつつ、ビタミンの流出もある程度抑えられます。「どちらの良さも取りながら、安心して食べたい」という目線で考えると、短時間茹でが一番バランスが取れているのです。

ほうれん草を毎日のように食べる方や、小さなお子さんや高齢の方に食べてもらう場合には、特にシュウ酸のことを意識しておくと安心です。

栄養を守りながら茹でるコツ

「茹でると栄養が逃げそうで心配…」という方のために、栄養をできるだけ残しながら茹でるポイントをまとめました。

たっぷりのお湯(2L以上)を沸騰させる——お湯が多いほどシュウ酸が溶け出しやすくなります。
根元から先にお湯に入れる——火が通りにくい根元・茎を10秒ほど加熱してから、葉全体を沈めます。
40秒〜1分でサッと引き上げる——色が鮮やかになったらすぐOKのサインです。
冷水にすぐさらして冷ます——余熱で火が入りすぎるのを防ぎ、きれいな色をキープします。
やさしく水気を絞る——強く絞ると繊維が壊れてしまうので、やさしく絞りましょう。

また、茹でたあとにごまやオリーブオイルと合わせると、脂溶性のβカロテンやビタミンKの吸収率が上がります。茹でた後の食べ方も少し意識すると、栄養をさらに有効に取り入れられますよ。

蒸す調理が向いているケースもあります

蒸す調理がまったく向かないわけではありません。たとえばサラダほうれん草(生食用の品種)はシュウ酸が少ないため、蒸し調理や電子レンジ調理でも安心して食べられます。また、炒め物に使う場合や、シュウ酸をあまり気にしない方であれば、蒸してから使うのも十分ありです。

「今日は手軽にレンジで済ませたい」という日も、無理に茹でる必要はありません。大切なのは、ほうれん草の特徴を知った上で、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことだと思います。

ほうれん草のアク抜きは必要?

結論から言うと、ほうれん草のアク抜きは完全に不要というわけではありません。ほうれん草にはシュウ酸が含まれているため、茹でることでえぐみを減らし食べやすくする効果があります。

ただし最近のほうれん草は品種改良が進み、昔ほどアクが強くないものも増えています。そのため、短時間の加熱でも十分食べやすくなる場合があります。

日常的に食べる場合は、40秒〜1分ほどさっと茹でる程度で十分です。これだけでもシュウ酸を減らしつつ、栄養の流出を抑えることができます。

まとめ

ほうれん草を蒸すと栄養が残りやすい一方、茹でるとシュウ酸をしっかり減らすことができます。どちらにも良さがありますが、日常的によく食べるなら、短時間でさっと茹でる方法がいちばんバランスが取れています。

たっぷりのお湯で40秒〜1分、それだけで栄養もシュウ酸対策も両立できます。「蒸す方がいい」という情報も気になりますが、ほうれん草ならではのシュウ酸という事情を知っておくと、調理方法の選び方がぐっとクリアになりますよ。ぜひ試してみてください。

※本記事は農研機構・農林水産省・日本調理科学会などの公開情報をもとに作成しています。健康上の気になることがある場合は、医師や管理栄養士にご相談ください。

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